2016.2.11
出てくる答えはいつも、「楽しいから」「絵を描く以外に出来ることがないから」「褒めてもらえるから」
それだけのためにわたしは今まで絵を描いてきました。
美大にも入った。
でも美大は、わたしより上手い人ばかりの世界でした。
講評会はまるで生き地獄です。褒められてるのか貶されてるのかわからず、つい疑心暗鬼にもなります。
そして、自分が一番絵を描く上で大事にしているものを、その先生の好みで否定されると、その日はあまり笑えなくなります。
他の人と比較されたくない。
上手じゃなくて、好きと言われたい。
でも、下手だと言われたくない。変だと言われたくない。
わたしの絵の隣に、他の人の絵を置かないで。この構図、正解なのかな。先生になんて言われるかな。
上手い子の次に講評されるの嫌だな。
そんなストレスが毎日付きまとうようになりました。
わたしは才能がありません。その分努力で補ってきたつもりでした。でも、学校は、才能を必要とするところでした。
センスは学校の学習によって付いてくる。なんて入学当初先生が言っていましたが、あんなの大嘘です。先生好みの作風になってしまうだけなんです。
センスは才能です。天性のものです。自分で持っているものをベースとして、生きていく上で自分が経験して、学習して、影響されて、削り出して完成させていくんです。
わたしはそれができるほどのものを持っているのか不安です。
まだ、みつかりません。来年学校は卒業です。
今はもう、ぐずぐずしてても仕方がない。と吹っ切れて、好きなものを描いてます。わたしが違うと思ったら違う。好きだと思ったら好き。
結局これでいいのかもしれない。
誰かに好かれなくっても、自分が好きだったらいいのかもしれない。
わたしの好きを集めた絵を、誰かが好きだと思ってくれたら、それは成功なんだと思います。